Peter Moon BandやCountry Comfortなどと共に、ハワイアン・ルネッサンス期の70年代に”Island Music”と呼ばれたハワイアン・ミュージックの新潮流としてのスタイルを提示した代表的バンドが、このOlomana。
また、こうしたムーヴメントの台頭はC&KやKalapanaなどと共に”Da Kine Sound” “Hawaiian Surf Rock”なんて呼ばれたりもした。
Olomanaは、オアフ島出身の Jerry Santosと Robert Beaumontの二人によって1973年に結成されたアコースティック・デュオで、ハワイ人としてのルーツを忘れずに、ハワイの伝統的な音楽をメインランド(特に西海岸)のコンテンポラリーなポップ・ミュージックとブレンドした彼らの音楽は当時の若者達を中心に熱狂的に受け入れられた。
歌の内容はもちろん、グループ名やジャケットの意匠に至るまで、ハワイ人としてのアイデンティティを巧みに刺激したことも、人気の秘密だった。
1976年デビューアルバムとしてリリースした”Like a Seabird in the Wind”に収録曲されている”Seabird”やJerryの生まれ育った古き良き時代のハワイをノスタルジックに回想した名曲”Ku’u Home O Kahaluu”は大ヒットを記録。
1976 “Like A Seabird In The Wind”
1977 “And So We Are”
1980 “Come To Me Gently”
と順調にアルバムを発表してきたが、1982年にRobert Beaumontが他界。
Jerry Santosはその後もOlomanaとして新メンバーを加えながら音楽活動に専念、ソロ・アーティストとしても活躍をつづけた。
デビュー作と比較すると、サウンドが少し多彩になったセカンド・アルバムが本作、”And So We Are”。
アコースティックなギターと楽器にストリングスが絡み、そこに二人のハーモニーが加わる優しくマイルドなサウンドが素晴らしい!1977年にアナログLPとして発表された本作は、1996年にCDとして再リリースされたが、残念ながら国内盤では未発売。
- Kanaka Waiwai
- Brother’s Got A Problem
- Mele O Kaho`olawe
- Kula
- Kahana’s Song
- Honey’s Tune
- Walk Through A Rainbow
- Beautiful Rainbow
- And So We Are
- Shine On Angel
Jerry Santos – Vocals, Guitar, Piano
Robert Beaumont – Vocals, 6-string, 12-string, Electric and Bass guitars
サポートミュージシャンのクレジットには、
Peter Moon – tiple
Ren Beaumont – Bass
Eddie Palama – steel guitar
Travis Fullerton – drums
などの表記がある。