1980年代末期のバブルの熱狂がじわじわ衰退する1991年に公開された中山美穂×織田裕二主演の映画「波の数だけ抱きしめて」にKalapanaの楽曲が使用されたことを口実にリリースされたGreatest Hits。
この「波の数だけ抱きしめて」は、「私をスキーに連れてって」「彼女が水着にきがえたら」につづく、ホイチョイ・ムービー3部作完結編。ホイチョイ・ムービーって、今の人たちにわかってもらえるのだろうか?
設定は1982年。アメリカの西海岸文化全盛の頃、学生時代最後の思い出に湘南で本格的なFM局の設立をめざす若者たち。そんな彼らのひと夏の夢と恋を、湘南の潮風と波を舞台に心地よいユーミン・サウンドにのせて描いた、ちょっぴり懐かしくも新しい青春映画。劇中のミニFM局『Kiwi FM』では、82年頃の洋楽ヒット曲を中心にO.A.する当時流行りのスタイルのFM局で、中山美穂がDJを務め、若かりし頃の松下由樹などもラジオ局のスタッフとして登場した。
基本、ユーミンの挿入曲を中心に映画のサウンドトラックは展開されるが、「波の数だけ抱きしめて」サウンドトラックとしては、ソニー・ミュージックレコーズからも洋楽コンピがリリースされていて、この劇中の『Kiwi FM』が流していた82年頃の洋楽ヒット曲のサントラというのがミソで、収録曲は以下のリストの通り。
これはこれで、なかなかナイスなラインナップ!!
- ユア・オンリー・ロンリー(J.D.サウザー)
- ロザーナ(TOTO)
- キー・ラーゴ~遥かなる青い海(バーティー・ビギンズ)
- 愛を求めて(ネッド・ドヒニー)
- シャイン・オン(ジョージ・デューク)
- 憶い出の町(ジェイムス・テイラー&J.D.サウザー)
- イン・ザ・ナイト(シェリル・リン)
- パーソナリー(カーラ・ボノフ)
- ロンリー・フリーウェイ(ラリー・リー)
- カサブランカ(バーティー・ビギンズ)
で、映画の制作 by フジテレビという関係から、関連会社のポニー・キャニオンで取り扱いのあったKalapanaがこのタイミングでベスト・アルバムでも行っとこう!という感じの勢いで制作されたと思しきアルバムが本作。
多分、本編内では「虹を追う男(I’d Chase The Rainbow)]しか使われてないと思うのだが、、、なかなか強引な、、、w
- Girl ガール
- Black sand ワイキキの熱い砂
- I’d Chase The Rainbow 虹を追う男
- Juliette 愛しのジュリエット
- Love ‘em ラヴ・エム
- The Ultimate 鮮烈のチューブ・ライディング
- Many Classic Moments メニイ・クラシック・モーメンツ
- Naturally ナチュラリー
- Up To You アップ・トゥ・ユー
- Mana マナ
- Songbird ソングバード
- Alisa Lovely アリサ・ラヴリィ