いわゆる、ひとつの「企画モノ」ってやつです。内容はと言えばアルバムタイトルの通り。
この時点でのメンバー構成は:
Mackey Feary – Guitar, Vocal
Malani Bilyeu – Guitar, Vocal
D.J. Pratt – Guitar
Kenji Sano – Bass, Vocal
Gaylord Holomalia – Keyboards
の5人で、他4名のセッション・ミュージシャンがレコーディングに参加している模様。
このアルバムが教えてくれることは、桑田佳祐がいかに洋楽チックな作曲能力を備えていて、唯一無二で個性的なヴォーカリストであるかということの再確認。そして、Kalapanaの(特にKenji Sanoの)アレンジ能力と演奏力が半端なく、他人の曲を演奏するにあたっても、その輝きを隠しきれなかったこと。
Kalapanaのカヴァーぶりがオリジナルのイメージを大変尊重していて、言い換えるならば、オリジナルに忠実なアレンジになっている一方で、正直なところ、Kalapanaらしいかと聞かれれば答えは「?」ではあるのだが、心地良く聴けるアルバムであるということについては間違いはない。
Mackeyのヴォーカルが爽やかで爽快感がある分、桑田のヴォーカルのイメージから抜けられない人にとっては、物足りなくもあるのだろう。
オリジナルの仕上がりを把握している人にとってはKalapanaのアプローチ法を楽しんで面白がれるかもなのだが、実際のところは、Amazonのレヴューを見ても分かる通り、結果的に、どちらのファンにとっても完全に満足のゆく仕上がりとは言い切れないようだ。
- C調言葉に御用心
- 真夏の果実
- JUST A LITTLE BIT
- ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEWDAY)
- YA YA(あの時代を忘れない)
- Melody(メロディ)
- PLEASE!
- 愛する女性とのすれ違い
- いとしのエリー
- 忘れられたBIG WAVE