Catching A Wave (1983[1993], Kealohi Productions [Panini Records/Bandai Music Productions])

Steve & Teresaとは、Steve Mai’i とTeresa Brightの2人によるユニット名。
1983年にアナログアルバムとしてリリースされた2人のデビュー作”Catching A Wave”を、Panini Recordsが1993年にCD化し、それをライセンスして、ジャケットも差し替えて日本盤CDとして発売したのがおもちゃで有名なBandaiの子会社Bandai Music Productionsだった。
以前紹介した、Randy Lorenzoの”I’m Going Home”同様、ニック加藤氏の手掛けるレーベル内レーベル「マハナ・アイランド・ミュージック」からのリリース。ちなみに、この「マハナ・アイランド・ミュージック」からは、これら2枚の他に、Peter Moonの”The Path”、Ka’au Crater Boysの”Making Waves”、Bruddah Waltah & Island Afternoon,”Take My Lovin’”の計5作も日本向けにライセンスしていた。
さらにこのアルバム、2020年には、ハワイアンAORにこだわり、Mackey Fearyのアルバムをアナログで復活させるなどユニークな取り組みで注目を集める今どきなレコード店”Aloha Got Soul”からの再発もある。
ハワイアンミュージックをベースに据えながらも、自分達が成長する過程で触れてきたありとあらゆる音楽の気持ちいい要素を自由な発想で吸収し、再構築して精錬されたオリジナルなサウンドを生み出す手法は、Teresaのデビュー作にして歴史的名盤”Self Potrait”の世界を産み出す源泉であったことは想像に難くない。

↓このSpotifyに表示されるジャケットがオリジナル。