“Moʻolelo”とはハワイに伝わる様々な物語、伝説、歴史などを表す言葉。
もともと、それぞれの家庭で、先祖代々その家に伝わるそれらのストーリーを若い世代に受け継いできた。
このCDは、ほぼ全編”Moʻolelo”で構成されていて、まず英語でその後に語るハワイ語のチャントの内容を説明し、実際にハワイ語で朗々と歌い上げる構成になっている。HAPAが参加している#19”Waika”まではパフ・ドラムやノーズ・フルート、そして風や雷のSEが効果的にミックスされるだけで、ようやくここに来てメロディーが聞こえてくるぐらいのバランス。
CDのトラック・リストを見ると31までナンバリングされていて、一瞬驚くが、大体1トラックあたり1〜2分でハワイの神話が詠じられている。
この語り部は、2011年に53歳の若さで亡くなったLoea Hula Charles Kauhi Kaupu Jr.氏。彼は人々から、“a true Hawaiian master chanter” そして“very charismatic”と称賛されていた。
ハワイでも有数のチャンターとして活動し、Kumu HulaとしてHulaを若い世代に継承に尽力していた。
ハワイ語への造詣の深さはハワイでは一目置かれていて、HAPAを始めとするハワイアン・ミュージシャンらとのコラボレーションなどを通じて、ハワイ語の幅広い普及に尽力していた。
また、マウイ島のラジオ局KPOA93.5で、80年代、90年代にラジオDJ、プログラム・ディレクターとしても活躍し、リスナーからは“Bushman”の愛称で親しまれていた。
沖縄にもルーツを持つという彼は、数多く来日し、フラ、ハワイ文化を丁寧に伝えてくれ、フラ関係者、ハワイアン・ミュージック関係者の多くが彼から様々なことを学び、多くの影響を受けたという。
このアルバムからも、彼ができるだけ正しくわかりやすい形で、ハワイ文化が継承されてきた手法を伝えたい思いを感じ取ることができる。
- Mo’olelo
- Mele A Paku’i – Featuring R. Carlos Nakai
- Mo’olelo Laka
- Oli Komo/Mele Kahea
- Halau Wai’anae
- Mo’olelo Pele
- Huaka’i A Pele
- Mo’olelo Pele
- Aia La ‘o Pele I Hawai’i
- Mo’olelo Pele
- A Ko’olau Au
- Mo’olelo Pele
- No Luna I Ka Hale Kai No Ka Ma’alewa
- Mo’olelo Pele
- Mo’olelo Kamehameha
- Mele Aloha No Kamehameha
- Mo’olelo Kamehameha
- Hole Waimea
- Waika – Featuring Hapa
- Mo’olelo Mo’ikeha
- ‘Ike Ia Kaukini
- ‘Au’a ‘Ia
- Hanohano Wailuanuiaho’ano
- Kai A’o Mamala
- Keawe ‘O’opa
- Ka Poli Laua’e Ka’u Aloha
- Ko Ma’i Keia Lawea Mai
- Mo’olelo Hawai’i
- Pule A Ka Haku – Featuring R. Carlos Nakai
- Kona Winds
- Higher