David Tamaoka、名前から察せられる様に日系人で3世。
2004年のカウアイ・ミュージック・フェスティ バルで 行なわれたBMIのソングライティング・コンテストで、最優秀シンガー・ソングライター賞を受賞。この受賞がきっかけで、翌2005年に、このコンテストの講師を努めていたKohalaのCharles Mitchael Brotmanに才能を認められ、お試し的なデモテープづくりから始まった2人の関係は、Michaelに、デビュー・アルバムのプロデューサーを努めてもらうまでに発展した。
1981年生まれのDavidは、オアフ島で育ち、高校在学中にベースを弾き始め、卒業後は、カウアイ島に移り住む。
カウアイ島は Davidの祖父母、日本から移り住み、働いていた「Canefield (サトウキビ畑)」が広がる島。Davidは、現在、何不自由なく暮らせている自分があるのは、移民である祖父母の過酷な労働の歴史の上に成り立っている、 と言う自身のルーツにインスパイアーされ、育ててくれた祖父母や両親へのリスペクトを込め、ソロ・アーティストとして本作の原型を完成させた。
そして、タイトルは、必然的に”Canefield Hero”、「ケインフィールド・ヒーロー ~サトウキビ畑のヒーロー ~」と命名。
Davidは、プロデューサー、Charles Mitchael Brotmanのハワイ島にある”Lava Tracks Studio“で、”Canefield Hero”のレコーディングを開始。 2009年に、8曲入りフル・アルバムをリリースしたが、日本盤にボーナストラックとして含まれる4曲中2曲は、Charlesのスタジオで当初「デモ」として収録されたアコースティック・ヴァージョンだ。
レコーディングは、Davidの歌とギターを支える形で、実力派リズム・セクション、Dean Taba(B.)とGarin Puliahu(Dr.)が参加し安定感のあるトラックを提供している。
Davidの独特で美しい歌声は、ジェイソン・ムラーズ、ジョン・メイヤー、ジャック・ジョンソンなどと比較されることも多いが、オーガニックなサウンドとオリジナリティ溢れる、聴く人を問わない声質は、「ジャック・ジョンソンの再来」と して話題を呼び、地元の新聞などのメディアではれ大注目されていた。