日本で、”スピリット・オブ・ヒーリング~ハワイ〜”がリリースされるとほぼ同時期に、ハワイで同様なコンセプトのアルバムがリリースされていた。1枚めのThe Journey Beginsは2003年に遡るが、2枚めのThe Continuing Journeyは2005年で、同タイミングだ。
敢えて、違いを明確にするならば、”スピリット・オブ・ヒーリング~ハワイ〜”は、割と漠然と”ハワイ””癒やし”がテーマになっているが、こちらは、ハワイ伝統の”ロミロミ・マッサージ”の施術を主眼に制作されたということ。
このアルバムを作るきっかけは、「ハワイ伝統のマッサージ、ロミロミのためのヒーリング・アルバムがない」というスティーブの奥さんリー・アンの言葉。本物を追求するため、スティーブとブライアンは、デモが出来上がる度にロミロミの現場に足を運び、実際にセラピストに施術中、聴いて感じてもらい、その都度、彼らの意見を取り入れならが改良を重ねるという作業を行ったという。
結果的に、ロミロミのみならず、リラクゼーション、瞑想、アロマセラピー用にも使用されるようになった。
ハワイではスパ・ホテル・ハナ・マウイ(ホテル・ハナ・マウイ)、アナラ・スパ(ハイアット・リージェンシー カウアイ リゾート&スパ)、マンダラ・スパ(ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ビーチリゾート&スパ)といった一流ホテルのスパに質の高さを認められ採用されている。
全体を通して、神と自然への感謝の祈り“チャント”と共に、ハワイ固有種の鳥、イイヴィが、ハワイの美しい自然の中を旅するというコンセプトの基、全編に渡って聴こえる鳥のさえずり、波の音、川のせせらぎ、そして2作目では、雨の音や滝の音などを加え、全てハワイ各諸島で録音されたSEを使用し、ジャケットには、ハワイを代表する画家パトリック・チン氏の作品を使用している。サウンド的には、”スピリット・オブ・ヒーリング~ハワイ〜”より、こちらの作品のほうが(多少ではあるが)ハワイ色が薄く、どちらかというとフュージョン色が感じられて、より洗練された印象を受ける。
Recording Member:
Bryan Kessler – guitars
Stephen Jones – bass
Kit Ebersback – keyboards
Ruth Komatsu – nose flute and recorders
Noel Okimoto – percussion
Malia Gibson – Voice
Ken Emerson – steel guitar
Blaine Kia – chant
Regina Igarashi – narration
Pono Jones – laughter
Hawaiian Healing Journey~The Journey Begins
- THE JOURNEY BEGINS
- THE FERN GROTTO
- THROUGH THE EYES OF A CHILD
- HIDDEN VALLEY
- HEIAU
- RAIN FOREST
- IN THE MIST
- FULL MOON /LOW TIDE
- WINDS AT SUNRISE
- THE JOURNEY HOME
Spotifyにはなぜか、コチラだけ、、、