ハーブ・オオタ・ジュニア、Herb Ohta Jr.(本名:Herbert T. Ohta)。
ワイキキ界隈では、大体、「ジュニア」で通用する。
1970年ハワイ州ホノルル、カイムキ生まれ。その名の示すとおり、父はウクレレ界の巨匠“オータサン”ことハーブ・オオタ。
祖母ローズさんの指導のもと、3歳ででウクレレを弾き始める。
もちろん、幼い頃から父の正式なレッスンを受けて育ち、11才になる頃にはウクレレ・スクールで、毎年ツアーに出る父の代理講師を務めるまでの腕前に成長。その後の学生時代はしばらくウクレレから離れたようだが、17才の時にマカハ・サンズ・オブ・ニイハウの音楽に感銘を受け、一気にハワイ音楽へ傾倒。再びウクレレを手にし、ウクレレ・プレイヤーとして音楽の道へ進むことを決意する。
1990年、19歳にして、父・オータサンのアルバムに参加し、レコーディング・アーティストとしてプロデビューを果たす。その後も数々のレコーディングやコンピレーションアルバムに参加してキャリアを積んだ後に、1997年、満を持して、念願のソロアルバム”Ka Hanauna Hou”をリリース。
このアルバムで、父の正統派奏法を受け継ぎ、トラディショナルな”Hi’ilawe”や”Morning Dew”などを聴かせる一方、John Cruzの”Island Style”をカヴァーしたり、タンゴの”La Cumparsita”に挑戦し、若い感性が溢れるテクニシャンぶりをさりげに披露してみたり。また、父”オータ・サン”の代表曲でもある#8 “Sushi”こと、日本タイトル“鈴懸の径”では、その父とウクレレのデュエットを聴かせ、”ジュニア”ぶりを遺憾なくアピールしていたりもする。
これ以降、コンスタントにソロ・アルバムをリリースし、Jake Shimabukuroと並んで、新世代ウクレレ・プレイヤーの先駆者的存在となる。ジュニア自身が、今後のゴールとして設定しているのはウクレレ・プレイヤーとして名を残すということではなく、ウクレレの音楽を世界に広めることだという。
- Holo Wa’a Pa
- He Aloha No ‘O Honolulu / Island Style
- Pauoa Liko Ka Lehua
- G Minor Fleas – (duet with Bryan Tolentino)
- Glass Ball Slack Key – (featuring Justin Kalawaia)
- Maika’i Ka Makani ‘O Kohala
- Hi’ilawe
- Sushi – (duet with Ohta San)
- Morning Dew
- La Cumparsita
- Always Wanna Be With You