
新年一発目ということで、なんだかおめでたい名前のグループからご紹介。
ハワイには、ロイ・サクマ氏という「ウクレレの伝道師」がいて、1960年代後半からカイムキをはじめ、オアフ島内4箇所にあるウクレレスタジオで、ローカルのケイキ(子どもたち)にハワイの重要な伝統文化の一つであるウクレレを教え続けている。そのグループは「スーパー・ケイキ」を名付けられて、日々、練習した成果を、年に一度、カピオラニ公園のバンド・スタンドで無料で開催されるウクレレ・フェスティヴァルで「お披露目」してきた。
1971年以来、毎年欠かさず開催されてきたこのビッグ・イヴェントは、記念すべき第50回大会となるなずだった2020年の開催はやむなくオン・ラインで開催されることとなり、ジェイク・シマブクロがホストを務めて、過去の貴重な映像資料などを交えながら、ロイさんにこれまでの歴史を振り返ってもらうという、開催が見送られ残念ではあったが、これはこれでなかなか貴重な回となった。
さて、そんな何百人もいるケイキの生徒たちの中から選りすぐられた4人の女性たちで結成されたスーパーグループが、このジョイだ。
メンバーは、リリ・サトウ、ネリー・トヤマ、ジョエナ・シマブク、キャンディス・ナリマツといずれも日系人だ。
いずれも小学生時代からウクレレを習い始め、少なくとも10年選手以上のキャリアを持っている。
中でもリリは、9歳でのスタートとやや、遅めのスタートだったものの、14歳にしてロイ・サクマ・ウクレレ・スタジオ最年少のインストラクターとなり、このアルバム発表当時には、カイムキ校でフルタイムのウクレレ講師として働いてもいる。
ロイ・サクマ氏はもちろん、氏の盟友、ライル・リッツやノール・オキモトといった渋いメンバーがバックを固め、安定感のあるウクレレ・サウンドとかわいい歌声で満たされている。
- I Am What I Am
 - Super Keiki Theme
 - Wish I Knew Just Why
 - Nothing’s Changed
 - What A Wonderful World
 - Hula Breeze
 - Rain Garden
 - Cumana
 - Pua Lilia
 - Kanaka Wai Wai
 - Kane’ohe
 - Time Has Done A Funny Thing To Me
 - Nothing’s Changed (Instrumental)