Bossaつながりで思い出したので、ほんのりハワイ臭のするカフェ・ミュージックよりの1枚をご紹介。
2006年頭に帰国して、ハワイ絡みの仕事あれこれを始め、まぁまぁ順調にハワイのアーティストのプロモーションのお手伝いとか、現地レコーディング、PV撮影のコーディネイトなどのお仕事をあれこれ頂いていた中の一つがこのレコーディングのコーディネイト。
2008年の夏だかに、コハラなどを日本で取り扱っているスパイス・オヴ・ライフの佐々先輩のご紹介で、ひょんなことから、ひとりソウル・ボッサ・トリオこと、ゴンザレス鈴木氏とお仕事をすることになった。
鈴木氏とは、パノラマ・マンボ・ボーイズのメンバーとしての面識はあったが、ソウル・ボッサ・トリオ名義でお会いするのはこれが初めてだった。
ゴンザレス鈴木は、ソウル・ボッサ・トリオ名義で、アン・サリー、畠山美由紀など数々の女性ボーカリストを発掘してきたCLUB JAZZの盟主。
今回は、CLUB MUSIC MEETS HAWAII!!!をテーマに、現地の有望な女性歌手を発掘し、このアルバムでフィーチャーして、1990年代、クラブシーンを賑せたインコグニートやモンドグロッソ、スイングアウト・シスターなどのナンバーをハワイ・レコーディングでカバーし、潮の香りのするラバーズ風サウンドに仕上げたいというのが彼のコンセプト。
鈴木氏の希望のレコーディング日程、バジェットなどを確認の上、自前のスタジオもあり、この手の音楽的方向性を無理なく理解してくれるであろう現地プロデューサーとして、ケアヒヴァイ、ジョン・ヤマサトらのプロデューサーでもあるアーロン・キムラ氏を推薦し、打診すると、アーロンもサリー・モリタという日系のヴォーカリストを世に出す手段を模索中で、まさに、バッチリのタイミングでのコーディネートとなった。
レコーディング現場へは、ゴンザレス氏自身が赴き、4日ほどでアーロンとスタジオ作業をサクッと終わらせた。
音作りの中心は、自らベースもプレイしたアーロンと、ギターとプログラミングを担当したジュンジロウ・セキ。
ヴォーカルは全曲サリーが担当し、アルバムタイトル曲では、ウクレレのカレイ・ガミオが、このアルバムで最もハワイらしいサウンドを産み出している。
ハワイ臭はしているのか?いささか疑問は残るが、サリーのヴォーカルが良質なトラックの上で、ハワイのトレードウインドのような心地よさを届けてくれていることには疑う余地はない。
- Still A Friend Of Mine
- Runaway
- For Once In My Life
- Midnight At The Oasis
- Now You’re Not Here
- Laughter In The Rain
- Where Is The Love
- La La (Means I Love You)