ベスト・オヴ・コンテンポラリー・ハワイアン的なコンピレーションCD。
このCDの制作・発売元であるマウンテン・アップル・カンパニーは、1980年代後半から 2000年台にかけてハワイの音楽業界の独占企業状態を作り出していた。このCDにラインアップされているアーティストたちの音源はすべて、制作、もしくは流通の段階でマウンテン・アップル・カンパニーを通過していったアーティストたちだ。
ライナーノーツには、各ページに、この16のアーティストたちの簡単なバイオとディスコグラフィーが掲載されている。
ハワイの誇る音楽文化を代表する才能あふれるスターたちの一大共演盤である的な口上で、アルバムの自己紹介文は語られているが、要は、自社のセールス拡大を主眼として有料プロモーション・アルバムでしかない。
古くからのハワイアン・ミュージック・ファンの人であれば、収録曲の半分以上はすでに持っているだろうから、このアルバムの購入には躊躇されるだろうが、観光で訪れてハワイアン・ミュージックが持つ独特のヴァイブレーションに惹かれた人には、幅広いジャンルを横断的に「試聴」できる入門アルバムとしての役割を果たしてくれるだろう。
- Live A Little – Hawaiian Style Band
- Hi`ilawe – Gabby Pahinui
- Kawika – Brothers Cazimero
- Hawaii’78 – Israel Kamakawiwo’ole
- I’ll Remember You – Don Ho
- Coconut Girl – Brother Noland
- A Hawaiian Lullaby – Sunday Manoa
- Wanting Memories – Keali`i Reichel
- Kuuipo I ka Hee Pue One – Nina Kealiiwahamana
- Pi`i Mai Ka Nalu – Robi Kahakalau
- Stand in the Light – Henry Kapono
- Island Love – Peter Moon Band
- Sailors of Fortune – Cecilio & Kapono
- This Is Our Island Home -Keola & Kapono Beamer
- Room Service – Rap Reiplinger
- Aloha `Oe – Jack de Mello Orchestra