Kohala(1998, Palm Records)

コハラの、全編インストゥルメンタルで、アコースティック、スラックキー、クラシックギターを絶妙にミックスした穏やかなジャズ寄りのアレンジメントは、彼らが住むハワイ島のトロピカルな楽園の自然のままの美しさを反映しているかのようだ。

ハワイ島の美しいコハラコーストにちなんで名付けられたこのトリオは、ナイロン弦でクラシックなスタイルを演奏するリード・ギタリスト、チャールズ・マイケル・ブロットマン、スチール弦ギターで独特のフィンガー・ピッキング・スタイルを持つルパート・トリップ・ジュニアとチャーリー・リケイドの3人で構成されている。

メインのギタリストであり、プロデューサーでもある、チャールズ・マイケル・ブロットマンはワシントン州メーサー・アイランドで育ち、1976年以来ハワイに住んでいる。


チャールズは音楽を専攻し博士号を得て、9年間ハワイ大学の音楽学部でクラシックギターを教えた後に、コンテンポラリージャズを弾き始めた。様々な音楽的影響を受けた彼らのコンビネーションは、ジャズ、コンテンポラリー・ハワイアン、そしてニューエイジに亘る全く独自のスタイルを生み出していた。


チャールズは、後にリリースしたコンピレーション・アルバム「スラックキーギター・Vol. 2」のプロデューサーとして、グラミー賞ベストハワイアンミュージックアルバムをハワイのアーティストとして初めて受賞。 複数のナホク・アウォーズにもノミネートされ、そして彼の作品はは、ビルボード・ワールドミュージック・チャートとニューエイジ・チャートでも1位を獲得している。

彼が、90年代初頭にホノルルから、ハワイ島に移り住んだ時に、ギタリストのチャーリー・リケイドとケビン・テベスに出会い、1997年に結成された。

オリジナルメンバーのケビン・テベスは、最初の4枚のアルバムに参加したが、2004年に、現在のルパート・トリップ・ジュニアと入れ替わる。ルパートは、80年代にハワイアンバンド、ナル!の創設メンバーであり、リケイドは、カラパナなどと並び、象徴的なハワイアン・コンテンポラリー・ロックバンド、サマーのメンバーだった。

様々な音楽的影響を受けた彼らのコンビネーションは、ジャズ、コンテンポラリー・ハワイアン、そしてニューエイジに亘る全く独自のスタイルを生み出している。

チャールズはまた、自らのレーベル、Palm Recordsを主宰し、コハラの高台にある自らのスタジをから数多くの質の高いアルバムを送り出し続けている。