The Very Best of Kalapana(1997, Pony Canyon)

元祖サーフロック・バンド、代表的ハワイアンAORバンドと称されるグループ。
ではあるが、単純にハワイアン・バンドと呼んでいいかは微妙。

そんな彼らの20年のキャリアを総括した日本編集のベストアルバム。
デビュー20周年から微妙にタイミングが遅いの若干気になるが、20曲、72分が1枚に収まっているの超お得感!

1973年、幼馴染であるマラニ・ビリューとDJ・プラットが組んだバンドにマッキー・フェアリーとカーク・トンプソンが加入し、カラパナが誕生。

マラニとマッキーの2人がボーカルをとり、マラニは比較的ロコ・サウンドよりで、マッキーはシティーポップ的なメロディーが特徴で、なかなかの好対照を見せていた。

1975年に、デビュー・アルバム「Kalapana」からのシングル「Nightbird」がヒットを放ち、カラパナの存在はアメリカ本土でも知られることとなる。
翌年には、セカンド・アルバム「Juliette」もヒットする。この頃には日本でも第1期サーフィンブームとも相まって、セシリオ&カポノとともにちょっとしたブームを巻き起こした。

しかし、セカンド・アルバムのリリースと同時に、バンドの要であるマッキーが脱退。これにより、バンドのサウンドがフュージョンよりにシフトしてゆくが、当時の音楽的潮流も相まって人気は高まっていった。

その後は、拠点をアメリカ本土に移して活動するも、自然に活動休止状態となる。
1983年にマッキーが復帰してツアーを行うが、それは一時的なものに過ぎなかった。
その後の1986年、マッキーのソロ活動のサポートメンバーだったベーシストのケンジ・サノと、新たにカークに代わるキーボーディストとしてゲイロード・ホロマリアが加入。

1990年代に入っても第一線で活動を続けるが、1999年にマッキーがドラッグの乱用により獄中で自殺してしまう。マッキーの死は衝撃的なものであったが、現在もグループは存続している。

ケンジ・サノは、1990年代後半にglobeなどの小室サウンドを手伝ったのをきっかけに、2000年以降、安室奈美恵のバックバンドのバンマスやEXILEのミュージカル・ディレクターとして大活躍している。

  1. Many Classic Moments
  2. The Hurt
  3. You Make It Hard
  4. Me and My Shonanbo
  5. Paradise
  6. Naturally
  7. Way That I Want It To Be
  8. I Remember You
  9. (for you) I’d Chase A Rainbow
  10. Nightbird
  11. Black Sand (Edited Ver.)
  12. Real Thing
  13. Kona Daze
  14. Moon and Stars
  15. Midnight Sailing
  16. Juliette
  17. Dorothy Louise
  18. When The Morning Comes
  19. Walk Upon The Water
  20. Molokai Sweet Home

これは別のBest盤、こちらも20曲入りw