セシリオ&カポノ (当時の略称、セシカポ。現在、C&K)のセルフタイトルアルバム
C&Kのメンバーは共にG&Vo.
オアフ出身、生粋のロコボーイ、ヘンリー・カポノ (Henry Kapono Kaaihue)と、
カリフォルニア州 サンタバーバラ出身でインディアンの血を引くセシリオ・ロドリゲス (Cecilio D. Rodriguez)
この二人が、73年に知人の紹介で、デュオを組むことになったのが始まりとか。
翌1974年に米国本土でデビューアルバム「CECILIO AND KAPONO」をリリース。
このアルバムはLAで、当時、トップクラスのスタジオミュージシャンのバックアップによって録音された。
アルバムのサポートメンバー:
Drs : ラス・カンケル
B : リーランド・スクラー、ウィルトン・フェルダー
Kbds : クレイグ・ダーギ、デヴィッド・ペイチ
Sax : ジョン・ホーン
Producer : マイケル・スチュワート
折からの、ウエスト・コーストブームに紛れて登場し、イーグルス、ドゥービー・ブラザーズ、などと横並びな感じで、またたく間に若者たちの支持を掴んでいったのは、本人たちの実力は言うまでもないが、この辺りのクレジットが大きく「うらうち」したことは間違いない。
単なるロック野郎だった僕を、「シティー」と「サーフ」に目覚めさせた記念すべき1枚。
アメ村(ミナミのアメリカ村)が形成されようとしていた1970年代中期を大阪で過ごした人間としては、ごくごく当たり前の事として、このあたりのサウンドを吸収していった。
いや、この辺りを押さえていなければ、あの当時、大阪市都市部で生きて行けなかったほどの必需品w
この時が、初めて「今どきな」ハワイアンミュージックを意識した瞬間かもしれない。
後の、ヘンリー・カポノの活躍は追って、別稿でご紹介します。
そんななか、今更ながらに気になるのがこのクレジット(何故、リミックスなのか?も含めw)
以下の文章は、”Hawaii”には全く関係ない話なので、興味のない方はすっ飛ばしてください。
Remix Engineer : アル・シュミット
アル・シュミットといえば、トミー・リピューマと名コンビを組んだエンジニア
ジョージ・ベンソンの”Breezin'”、マイケル・フランクスの”Art Of Tea”など当時のヒットアルバムを、次々と制作。
また、個人のエンジニア/プロデューサーとしても、ジャクソン・ブラウンの”For Everyman”と”Late For The Sky”、ニール・ヤングの”On The Beach”、スティーリー・ダンの”Aja”などの大ヒットに加え、アース・ウィンド&ファイア、アル・ジャロウ、パブロ・クルーズ、ジョー・サンプル、ラリー・カールトンなど70年代後半の大ヒット作を次々と生み出し、20以上のグラミー賞を受賞している凄腕なのです。